工業用燃焼炉の自動制御装置設計用リスクアセスメントガイド及び事例集

―概要―2020年3月,JIS B 8415:2008「工業用燃焼炉の安全通則」は廃止され,新たに以下の3部構成の規格となりました。

l  JIS B 8415-1:2020 「工業用燃焼炉の安全通則 第1部:一般要求事項」

l  JIS B 8415-2:2020 「工業用燃焼炉の安全通則 第2部:燃焼及び燃料取扱システム」

l  JIS B 8415-3:2020 「工業用燃焼炉の安全通則 第3部:プロテクティブシステム」

新たに制定された規格の大きなポイントとして第3部「プロテクティブシステム」の制定があげられます。ガイド本文で工業用燃焼炉の制御系の設計者やシステムインテグレータ向けに,全くゼロからの設計ではなく,既存の設計情報を基にしたプロテクティブシステムの設計ガイドとして,具体例を加えて解説しています。また,第1部及び第2部についても,2008年版JIS B 8415からの変更点などについて分かり易く詳述しています。

さらに別冊の事例集で「加熱炉」,「塗装乾燥炉」及び「連続雰囲気炉」を題材に,工業炉における典型的な危険源として主に「爆発,火災」,「有害ガス」および「非常に高温な物体」について,規格に基づいた詳細なリスクアセスメントの事例から安全制御の設計例までを紹介しています。

―目次―

【ガイド本文】

1 リスクアセスメントとリスク低減
1.1 安全とリスク
1.2 リスクアセスメントとリスク低減
1.3 リスクアセスメントと機能安全

2 JIS B 8415「工業用燃焼炉の安全通則」2020年版解説
2.1 背景及び構成
2.2 JIS B 8415-1 一般要求事項
2.3 JIS B 8415-2 燃焼及び燃料取扱システム
2.4 JIS B 8415-3 プロテクティブシステム

3 燃焼炉の自動制御装置のリスクアセスメント
3.1 機械類の制限の決定
3.2 危険源の特定
3.3 リスク見積及びリスク低減

4 プロテクティブシステム設計
4.1 方法Aによる設計
4.2 方法Bによる設計
4.3 方法Cによる設計

【事例集】

1 事例紹介
1.1 概要
1.2 この事例集の構成及び利用方法
1.3 プロセス制御システムと安全関連システムの分離について
1.4 機器故障に対するFTA分析およびリスク見積もりについて
1.5 プロティクティブシステムとJIS B 8415-3 箇条4.2.5について
1.6 センサーおよびアクチュエータの対応について
1.7 用語

2 加熱炉(リジェネバーナ)の事例
2.1 加熱炉(リジェネバーナ)の概要
2.2 機械の制限に関する仕様の指定
2.3 危険源の特定
2.4 危険事象の特定
2.5 プロセス制御システムの機器故障に対するリスク見積もりおよび対策
2.6 人による誤操作に起因する危険事象に対するリスク見積もりおよび対策
2.7 安全機能の設計例
2.8 設計例

3 塗装乾燥炉
3.1 塗装乾燥炉の概要
3.2 機械の制限に関する仕様の指定
3.3 危険源の特定
3.4 危険事象の特定
3.5 プロセス制御システムの機器故障に対するリスク見積もりおよび対策
3.6 人による誤操作に起因する危険事象に対するリスク見積もりおよび対策
3.7 安全機能の設計例
3.8 設計例

4 連続雰囲気炉
4.1 連続雰囲気炉の概要
4.2 機械の制限に関する仕様の指定
4.3 危険源の特定
4.4 危険事象の特定
4.5 プロセス制御システムの機器故障に対するリスク見積もりおよび対策
4.6 人による誤操作に起因する危険事象に対するリスク見積もりおよび対策
4.7 安全機能の設計例
4.8 設計例

5 ソフトウエア関連文書の事例紹介
5.1 ソフトウエア安全要求仕様書
5.2 ソフトウエア設計書
5.3 ソフトウエア試験レポート
5.4 参考

Annex A 参考情報
Annex B ソフトウエア安全要求仕様書の例
Annex C ソフトウエア設計書の例
Annex D ソフトウエア試験報告書の例
Annex E ソフトウエアコーディング基準の例
Annex F トレーサビリティ管理台帳の例

商品名:工業用燃焼炉の自動制御装置設計用リスクアセスメントガイド及び事例集

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一 般:8,800円(税込)

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