協会概要
ごあいさつ

2020年7月、日本工業炉協会会長に就任し、既に1年半が経過しましたが、新型コロナ感染症の拡大は未だに続いております。1日も早い終息と皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
社会におきましては、この1年半でサスティナブルな社会を意識する動きはさらに加速しておりますが、皮肉にもコロナ禍における各国の行動制限の結果、世界のCO2の排出量は年平均7~8%減少したと言われております。人々が消費行動を変えて、経済活動を鈍化させれば数パーセントの効果があることは立証できたわけですが、同時に日本が目指す2050年カーボンニュートラル(中間目標2030年温暖化ガス46%削減)は我慢と抑制だけでは到底達成できないことを改めて思い知らされることとなりました。
工業炉は、鉄鋼、自動車、化学工業、を含む多様な産業を支える熱処理設備ですが、多大なエネルギーを消費することからカーボンニュートラルを見据えた意識変革や技術革新への取り組みが不可欠です。このような環境下、日本工業炉協会主催の活動として、2021年に予定しておりました4年に1度の工業炉・関連機器の展示会が延期され、サーモテック2022-第8回国際工業炉・関連機器展- として2022年6月に東京ビッグサイトにて開催されることとなりました。 今後のカーボンニュートラルを目指す産業・事業の方向性を考える機会となるよう各種研究発表、技術紹介、情報発信、情報交換の場としてご活用頂きたいと思っております。
また、様々な分野でのSDGsへの貢献につきましても会員企業の皆様と共に継続的に対応してまいります。
関係各位におかれましては、引続きご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
2022年3月1日
一般社団法人 日本工業炉協会
会長 髙橋 愼一
基本情報
- 名称
- 一般社団法人 日本工業炉協会
- 英文名
- Japan Industrial Furnace Manufacturers Association
略称:「JIFMA」 - 創立
- 1966年
- 所在地
- 〒101-0032
東京都千代田区岩本町3-2-10 SN岩本町ビル4F
アクセス - 会長
- 髙橋 愼一 (関東冶金工業株式会社 代表取締役社長)
- 本会の目的
- 工業炉に関する調査、研究、環境保全、安全化及びエネルギーの有効利用の推進並びに普及、啓発等を行うことにより、工業炉産業の進歩発展を図り、もって我が国経済の発展に寄与することを目的とする。
- 正会員数
- 111社(令和4年3月1日現在)
- 賛助会員数
- 68社(令和4年3月1日現在)
協会のステートメントと工業炉の日
(1)日本工業炉協会のステートメント(Association Statement)の制定
熱技術の夢をカタチに
(Realizing the Dream of Thermal Technology)
日本工業炉協会の目指すべき方向性を協会のステートメントとして制定しました
- 「熱技術の夢をカタチに」の意味
「熱技術の夢」とは従来同様工業炉が我が国の経済を支え、最先端技術を取り込みながら近未来社会基盤の創造に寄与していくと同時に工業炉の省エネルギー、カーボンニュートラルに取り組み、地球温暖化の防止に貢献することを意味しております。そしてそれらを着実に実現することを目指しております。
SDGsの目標の「産業と技術革新の基盤を作ろう」「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」「気候変動に具体的な対策を」にリンクするものであり、ステートメントにはSDGsへの取組みも意味しております。
(2)「工業炉の日」の制定
「工業炉の日」11月6日(いい炉の日)
- 制定目的
工業炉の日に合わせ、11月を中心に対外的な情報発信や併催行事等を実施することで、協会ステートメント「熱技術の夢をカタチに」の推進活動を展開します。
役員
(令和4年3月1日)
氏名 |
会員会社名 |
会員会社内役職/備考 |
||
---|---|---|---|---|
会長 |
1 |
髙橋 愼一 |
関東冶金工業株式会社 |
代表取締役社長 |
副会長 |
2 |
尾崎 彰 |
中外炉工業株式会社 |
代表取締役社長 |
同 |
3 |
内田親司朗 |
日鉄エンジニアリング株式会社 |
常任顧問 |
同 |
4 |
松尾 国雄 |
大同特殊鋼株式会社 |
機械事業部長 |
同 |
5 |
後藤 峰男 |
中日本炉工業株式会社 |
代表取締役 |
同 |
6 |
大田 公生 |
三建産業株式会社 |
代表取締役社長 |
専務理事 |
7 |
小川 洋一 |
一般社団法人日本工業炉協会 |
専務理事 |
理事 |
8 |
森江 和貴 |
株式会社 IHI機械システム |
代表取締役社長 |
同 |
9 |
井原 悦司 |
井原築炉工業株式会社 |
取締役社長 |
同 |
10 |
塚田 幸弘 |
オリエンタルエンヂニアリング株式会社 |
取締役 設備営業本部長 |
同 |
11 |
内田 剛 |
黒崎播磨株式会社 |
ファーネス事業本部 |
同 |
12 |
一色 信元 |
高周波熱錬株式会社 |
常務取締役 IH事業部長 |
同 |
13 |
黒瀬 芳和 |
品川リフラクトリーズ株式会社 |
取締役 常務執行役員 |
同 |
14 |
秋山 均 |
品川ファーネス株式会社 |
取締役社長 |
同 |
15 |
田辺 大二 |
株式会社タナベ |
取締役副社長 |
同 |
16 |
佐藤 明彦 |
東海高熱工業株式会社 |
代表取締役社長 |
同 |
17 |
天野 博之 |
東洋炉工業株式会社 |
代表取締役社長 |
同 |
18 |
辻 隆治 |
DOWAサーモテック株式会社 |
代表取締役社長 |
同 |
19 |
酒井 健宏 |
株式会社日本髙熱工業社 |
代表取締役社長 |
同 |
20 |
安室 秀吾 |
日本ファーネス株式会社 |
取締役 |
同 |
21 |
渡邊 正高 |
パーカー熱処理工業株式会社 |
代表取締役社長 |
同 |
22 |
中林 康 |
株式会社広築 |
代表取締役社長 |
同 |
23 |
三舩 達也 |
株式会社不二越 |
サーモテック事業部長 |
同 |
24 |
西村 英二 |
富士電機株式会社 |
パワエレシステムインダストリー事業本部 |
同 |
25 |
渡邊 弘子 |
富士電子工業株式会社 |
代表取締役社長 |
同 |
26 |
横畠 俊夫 |
富士電波工業株式会社 |
代表取締役社長 |
同 |
27 |
宮本 芳樹 |
株式会社宮本工業所 |
代表取締役社長 |
同 |
28 |
吉田 和夫 |
株式会社ヤマザキ電機 |
代表取締役 |
同 |
29 |
小林 太郎 |
ロザイ工業株式会社 |
代表取締役社長執行役員 |
監事 |
1 |
富居 博治 |
電気興業株式会社 |
執行役員 高周波統括部長 |
同 |
2 |
田渕 直人 |
新潟ファーネス工業株式会社 |
代表取締役社長 |
同 |
3 |
吉永 堯彦 |
吉永法律事務所 |
弁護士 |
組織図

事業
調査・研究
- 中長期重点テーマの企画立案
- 経営及び組織に関する調査、研究
- 熱技術に関するユーザーニーズ、カーボンニュートラル等に関する省エネ技術の外部シーズの調査、研究(技術企画委員会)
環境保全、安全化及びエネルギーの有効利用の推進
- 中小企業等経営強化法に関わる設備仕様の証明書発行
- 温暖化防止対策の検討(技術企画委員会)
カーボンニュートラルに向けた対応策の検討(技術企画委員会) - 国、都市ガス振興センター等の工業炉関連支援事業への協力
普及啓発
- 高性能工業炉の普及促進
- 省エネルギー対策普及促進
- 「工業加熱」誌の編集・発行(編集委員会)
- 協会発行書籍の販売
- 協会だよりの発行(年12回発行)
- 功労者表彰
- 国際工業炉・関連機器展「サーモテック」開催 ※4年に1度(広報委員会)
- 工業炉・関連機器展&シンポジウム「サーマルテクノロジー」開催 ※4年に1度(広報委員会)
- 協会ホームページ拡充とメンテナンス(広報委員会)
- 協会PRビデオの制作(広報委員会)
規格・標準策定
- 工業炉の標準化事業(国際標準化事業を含む)の継続及び推進
研究会、講演会、セミナー等の開催
- 工業炉専門基礎講座(総務委員会)
- 誘導加熱専門講座(総務委員会)
- 講演会、セミナーの企画と実施
- 次世代経営者研修会の開催
- 人事・労務・総務に係る諸問題の検討及び情報交換(総務委員会)
統計、その他資料の収集及び提供
- 国内外における技術文献の収集及び提供(工業加熱・年6回)
- 月別受注売上調査(年12回)
- 用途別・品目別・機種別・需要部門別売上統計調査(年1回)
- 年間売上実績調査(年1回)
- 会員会社カタログ収集・整理の継続
- 会員名簿の作成
研究開発
- 研究開発テーマの検討(技術企画委員会)
内外関係機関等との交流・協力
- 関係官庁等の事業及び調査等への協力
- ユーザー業界及び関連団体等との交流及び協力
- 欧州(CECOF)、米国(IHEA)等との交流
沿革
- 1948
- 日本工業窯炉協会設立
- 1966
- 日本工業炉協会創立(1月)
日本工業窯炉協会(理事長谷川正夫)と日本電気炉工業会(会長林達夫)を統合
林 達夫 日本工業炉協会初代会長に就任
協会誌「工業加熱」創刊 - 1969
- 工業炉ガイドブック 刊行
- 1971
- 谷川 正夫 日本工業炉協会第二代会長に就任
- 1972
- 燃焼技術研究開発開始
- 1976
- 改訂JIS B 8405 低圧空気式油バ-ナ 発行
- 1978
- 粉生 宗幸 日本工業炉協会第三代会長に就任
- 1980
- 工業炉の省エネ研究・工業炉安全研究を開始
- 1981
- 工業炉省エネ辞典 刊行
- 1982
- JIS B 8415 工業用燃焼炉の安全通則 発行
- 1985
- 前河 宏昌 日本工業炉協会第四代会長に就任
- 1988
- 社団法人日本工業炉協会設立(通産大臣認可)
- 1989
- 事例研究による燃焼安全ガイド 刊行
- 1991
- 工業炉関連法令ガイド 刊行
- 1992
- 田中 良一 日本工業炉協会第五代会長に就任
- 1992
- 真空炉の操業安全の研究開始
- 1993
- 高性能工業炉開発事業開始(〜1999)
- 1993
- サーモテック1993(第1回国際工業炉・関連機器展)東京にて初開催
- 1997
- サーモテック1997(第2回国際工業炉・関連機器展)東京にて開催
- 1998
- 谷川 正 日本工業炉協会第六代会長に就任
- 1998
- 高性能工業炉フィ-ルドテスト事業の推進事業開始(〜2000)
- 1999
- 高性能工業炉の実用化が日経新聞社の環境技術大賞受賞
- 2001
- 高性能工業炉標準化事業開始
- 2001
- サーモテック21(第3回国際工業炉・関連機器展)東京にて開催
- 2005
- サーモテック2005(第4回国際工業炉・関連機器展)東京にて開催
- 2006
- ISO/TC109の活動に積極参加(国内審議団体)
- 2006
- 工業炉関連機器展(第1回サーマルテクノロジー)名古屋にて初開催
- 2007
- ISOで工業炉規格に関する新専門技術委員会設置提案を行い承認(TC244)
- 2007
- 改訂JISB8415 工業用燃焼炉の安全通則 発行
- 2009
- ISO/TC244 第1回総会開催(TC議長および国際幹事は工業炉協会)
- 2009
- サーモテック2009(第5回国際工業炉・関連機器展)東京にて開催
- 2010
- 平成22年度工業標準化事業表彰経済産業大臣表彰(組織)受賞
- 2011
- JISB8407 強制通風式バ-ナ 発行
- 2011
- 第2回工業炉関連機器展(サーマルテクノロジー)大阪にて開催
- 2012
- 一般社団法人に移行
- 2012
- ISO/TC 244第4回総会 京都会議主催
- 2012
- 工業炉の基礎知識 改訂版発行
- 2013
- JISB8420 抵抗加熱炉の安全通則 発行
- 2013
- サーモテック2013(第6回国際工業炉・関連機器展)東京にて開催
- 2015
- 小林 太郎 日本工業炉協会第七代会長に就任
- 2015
- 第3回工業炉・関連機器展&シンポジウム(サーマルテクノロジー2015)大阪にて開催
- 2016
- 創立50周年記念式典開催
- 2017
- 第7回国際工業炉・関連機器展(サーモテック2017)東京にて開催
- 2017
- ISO/TC244 工業炉の各種効率評価 発行
- 2018
- 働き方改革実現に向けた日本工業炉協会としての指針の制定
- 2019
- サーマルテクノロジー2019(第4回工業炉・関連機器展&シンポジウム)大阪にて開催
- 2020
- 改訂JIS B 8415 工業用燃焼炉の安全通則 発行
- 2020
- 髙橋 愼一 日本工業炉協会第八代会長に就任
- 2020
- 工業用燃焼炉の自動制御装置設計用リスクアセスメントガイド 発行
- 2020
- 工業炉製造業 高齢者の活躍に向けたガイドライン 発行
アクセス
所在地 | 〒101-0032 東京都千代田区岩本町3-2-10 SN岩本町ビル4F |
---|---|
電話 | 03-3861-0561 |
FAX | 03-3861-7445 |

- JR線 神田駅・秋葉原駅(昭和通り口)徒歩7分
- 地下鉄銀座線 神田駅 徒歩7分
- 地下鉄日比谷線 秋葉原駅 徒歩4分
- 都営新宿線 岩本町駅 徒歩1分