工業炉 工業炉

工場炉を創るおもしろさ、世の中を創るおもしろさ。

CHAPTER1
身の回りのモノは熱で溢れている〈暮らし編〉
TURN MORE LIGHTS IN THE FUTURE

CHAPTER2
熱の社員はみんなイキイキ〈デジタルサイネージ編〉
TURN MORE LIGHTS IN THE FUTURE

CHAPTER3
熱の夢は未来に続く〈キャンプ編〉
TURN MORE LIGHTS IN THE FUTURE

英語字幕版

中国語字幕版

01 工業炉とは? what is industrial furnace?

キュポラ 転炉 アーク炉 浸炭炉 焼成炉 乾燥炉 キュポラ 転炉 アーク炉 浸炭炉 焼成炉 乾燥炉

工業炉とは、主に鉄や銅、アルミニウムに熱を加えて加工するための設備です。例えば自動車や飛行機を構成する部品(構成材)を作る機械が工業炉です。一口に工業炉と言っても様々な種類の炉があります。その数なんと国内で37,000基。小さいものは電子レンジサイズから、大きいものは高さ30mを超える設備まであります。

02 工業炉ってどんなところで使われている? where is industrial furnace used? 02 工業炉ってどんなところで使われている? where is industrial furnace used?

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現代で日常を取り巻くものの大半が工業炉を通して作られています。自動車の動力の精度を高めるためには?スマホの画面を割れにくくするには?などものづくりの技術革新には工業炉の技術が重要な役割を果たします。工業炉を通って、硬く、強く、美しくなり、部品として機能し始めるのです。私たちの暮らしを豊かにするあらゆるものの起点となるのが私たちの工業炉です。

03 日本の工業炉は世界をリード share of the global market 03 日本の工業炉は世界をリード share of the global market

特許300以上 納入は60か国以上 ISOに技術貢献

日本の工業炉は世界をリードしております。日本が開発した省エネルギーで環境負荷も小さい「高性能工業炉」に関する特許は300以上に達している。また、ISOでも日本が技術標準化をリードして進めている。工業炉業界の企業は世界約60の国と地域への納入実績があり、グローバルに活躍しており今後も、日本の工業炉と人材が中心となって、世界の工業炉発展に寄与していくべく重要な立ち位置にいます。

04 工業炉メーカーではどんな仕事ができる? various occupations 04 工業炉メーカーではどんな仕事ができる? various occupations

技術開発 企画設計 営業 国内・国外 お客様 部品調達 生産技術 品質保証
  • Mさん

    D社Mさん2009年入社

    機械・衛生工学専攻卒

    担当業務:
    鉄鋼向け溶解設備の設計
    現在の仕事内容を教えてください。
    国内および海外の製鋼工場で使われる溶解炉を設計する部署に所属しています。その職場で今は国内の鉄鋼会社に納めるアーク炉を新設するプロジェクトを担当しています。
    この仕事は私にとって初めてのことではなく、数年前に今回と同等の設備を経験しており、設備の設計のことはもちろん、操業のこともよく理解しています。そのため今回のプロジェクトではお客様への技術説明や後輩設計者の指導といった、  全体を見渡せるポジションで仕事ができていると感じます。
    仕事で感じたやりがいや感動エピソードを教えてください。
    自分の設計した巨大な設備(総重量で1,000t以上!)が動く瞬間を目にする時には大きな達成感が得られます。お客様や仲間と協力して新規設備を無事立ち上げた時の達成感は格別ですし、自身が設計した設備により生み出された材料が多くの製品に使用され、社会を支えていることにやりがいを感じます。
    他にも、お客様から相談された困りごとを、設備の改良により解消できた際に、お客様の現場タッフから「良い設備になったよ!」と直接感謝されることもあり、これもやりがいを感じる瞬間です。
    今の会社で成し遂げたい夢は何ですか?
    今はまさに世の中全体がカーボンニュートラルに向かっていて、私の担当する製鉄設備も例外ではありません。ただし鉄は現代の生活に無くてはならないものですから、カーボンニュートラルと環境と鉄づくりを両立できるような、製鉄設備を作り上げることが私の夢です。
    仕事で大変だったこと、学んだことを教えてください。
    私たちの仕事は計画通り順調に進むことばかりではなく、設計段階でしっかり検討したつもりでも、現地工事や立ち上げの段階でトラブルが発生することがあります。トラブルの解決のためには、まず設計者として現場の状況をしっかり確認し、それを踏まえた技術的に裏付けのある対策方針をまとめることが肝心だと実感しました。ただしそれと同じくらい、お客様にその対策方針を丁寧に説明し、納得していただくことが肝心ですし、仲間の現場スタッフにも納得して作業してもらうことが重要だと学びました。
    工業炉の魅力を教えてください。
    私たちの会社では、入社して間もない頃からお客様や協力会社を訪問し、一人前の設計者として振る舞わなければならないこともあります。また若手が海外で仕事をすることも珍しくありません。それをつらいと捉えるのではなく、願ってもないチャンスがやってきたとポジティブに捉えられれば、本当に大きな達成感が得られる仕事だと思います。
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  • Oさん

    S社Oさん2009年4月入社

    工学部 環境建設工学科卒

    担当業務:
    技術担当、引合い案件の技術内容を担当
    現在の仕事内容を教えてください。
    去年までの約6年間、設備の設計業務を担当していましたので、それを活かして今年からは、お客様の設備計画に関する技術的内容(計画図面作図、原価積算算出)を担当しています。
    仕事で感じたやりがいや感動エピソードを教えてください。
    お客様ごとに求められる仕様は異なるため、お客様と打合せを重ねて、共に実現に向けて検討をおこないます。それがこの仕事の難しい部分であると同時に、面白く、やりがいを感じる部分でもあります。 そうして出来上がった図面が実際に設備として製品化され、お客様の工場で稼働しているところを見ると、大きな達成感と喜びを感じられます。
    今の会社で成し遂げたい夢は何ですか?
    日本の工業炉の良さを世界各国に発信していき、工業炉分野で日本が世界のリーダーとなる。
    仕事で大変だったこと、学んだことを教えてください。
    設計業務を担当した初期の頃に、挑戦的な設計で、結果失敗してしまったことがありました。そのあとに、なぜ失敗したのかさまざまな実験や分析をおこないました。そうして分かったことは、今でも忘れていませんし、次の設計にも活かせるようになりました。当時、失敗したにも関わらず励ましのお言葉をいただいたお客様にも、「成長のための勉強」として、改めて向き合う時間をくれた会社にも、大変感謝しています。
    工業炉の魅力を教えてください。
    工業炉で扱う製品は、殆どのものが他の製品に組み込まれ、最終形態の見た目からはわからないものばかりです。しかし、実は欠かせない重要部品ばかりです。
    仕事を通じて、自分が社会に貢献できていることを実感できる業界だと思います。
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  • Mさん

    C社Mさん2017年4月入社

    理工学部 機械工学科卒

    担当業務:
    工業炉の新設・修理・改造・予備品手配案件の営業業務
    (入社後2021年4月までは工業炉の設計業務)
    現在の仕事内容を教えてください。
    お客様が求めている設備仕様に+αの要素を加えた内容で、新規設備の計画や既設炉の修理・改造の計画、予備品の提案などを行い、お客様のご要望に応える営業業務をしています。また案件受注後も、引き続きお客様と弊社設計・工事部隊のパイプ役となり、納期通りに業務が進む様、各種の社内調整も行っています。
    仕事で感じたやりがいや感動エピソードを教えてください。
    営業業務では、お客様や弊社設計・工事との連絡を密に取り、トラブル発生などについても早急に対応し、案件を滞りなく進められた時はやりがいや達成感を感じます。
    また、そのお客様の営業担当を代わる際、お客様から「今後も一緒に仕事をしたかった」と仰って頂けた時は本当に嬉しかったです。
    設計業務では、個人の考えを主張し設備に反映できるところや、その考えた事がうまく機能し、無事設備を納めることができた成功体験は、若いうちに経験出来て良かったと思っています。
    今の会社で成し遂げたい夢は何ですか?
    直近では、お客様のご要望に自ら提案し満足して頂くことで、弊社の売上増にも貢献できる様になりたいです。現在、脱炭素化のニーズが高まっており、社会貢献に繋がる業務としても積極的に取り組んでいきたいです。
    今後については、社内業務の整備を通して社内滞留時間を削減し、お客様のより多くのご要望に応えていけるようにしたいです。
    仕事で大変だったこと、学んだことを教えてください。
    営業業務では、初めて担当する設備もあり、お客様のご要望について即時回答出来ない事や都度設計に確認しなければならない事で時間がかかり大変です。反対に、理解が深まっていけば、設計を通す事なくスピーディーに対応出来る様になるので楽しいです。
    設計業務では、複雑な設備おいては経験工学も必要になるので、経験が無い事に関しては計画や確認に時間がかかり大変ですが、その経験を重ねる事で自分の知識の幅が広がり、出来る事が増えていくのが楽しいです。
    工業炉の魅力を教えてください。
    工業炉は普段の生活ではほとんど関わる事は無いですが、身の回りの生活必需品には工業炉が多く関わっています。設備としては非常に複雑なものなので、設計・営業共に簡単な業務では無く、時には辛い局面に出くわす事もありますが、世の中に大きな貢献を出来るところが魅力ですね。
    また、オーダーメイドの設備が多く、常に新しい設備に携わる事が出来るので、絶えずチャレンジ精神をかきたてられるところは、工業炉に携わる者の冥利だと思います。
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  • Kさん

    K社Kさん2018年入社

    大学-工学部動力機械工学科/大学院-工学研究科-機械工学専攻卒

    担当業務:
    開発
    現在の仕事内容を教えてください。
    入社して3年間は技術部にて熱処理炉の設計を行っており、今年度(入社4年目)から現在の開発となりました。開発では、原理及び理論をベースにこれまでとは違った新しい熱処理の手法を現実とする、未来と現在を繋ぐための実証実験を行っております。
    また、現在はSDGsへの取組のひとつである「カーボンニュートラル」を視野に入れた炉の開発にも注力しており、使う/捨てるエネルギーにも目を向け、工業炉と向き合っています。
    仕事で感じたやりがいや感動エピソードを教えてください。
    開発とは失敗の連続で、当然限りあるお金も時間も消費しても望んだ結果が得られるとは限りません。しかし、失敗を積み重ねていくごとに、成功への道も見えてくるだけでなく、想像していなかった別方向の新たな可能性も見えてきます。日々研究していく中で、そうした新たな可能性と出会えたときのわくわく感はたまりません。技術部にいた頃の設計した絵が物になるのも楽しかったですが、空想の仮説を立証するのも非常に楽しいです。
    今の会社で成し遂げたい夢は何ですか?
    家族や友人に何の仕事をしているの?と聞かれて工業炉のことを挙げてもピンとくる人は非常に少ないくらい、工業炉の知名度は低いです。それにも関わらず、工業炉を通した製品を使わない日はないと言っても過言ではないほど、工業炉は無くてはならない存在です。SDGsによってクリーンが求められるこの現代を逆手に、日常を支えるだけでなく、美しい地球の維持にも貢献できる炉を生み出し、工業炉業界の知名度を上げていきたいです。
    仕事で大変だったこと、学んだことを教えてください。
    私は貪欲で、色々な仕事に手を出し、可能な限り自分の力で成し遂げたいと思い仕事を続けていましたが、現実問題、他人の力を借りた方が何倍も効率もよく、気付けば日々周りの人たちに助けられてばかりです。仕事とは一人だけ成し遂げられるものではなく、時には勇気を出して甘えることも大切だということを学びました。そして、人と人との繋がりを大切にし、感謝する心を忘れてはならないと学びました。
    工業炉の魅力を教えてください。
    工業炉は熱処理を行うもので、熱処理には「雰囲気」「時間」「温度」が肝になります。機械系出身の私からすればどれも曖昧なファクターだと思っていました。しかし、これら3つを理解することができれば、金属に限らず様々な物の性質や形を変えたりすることが出来ます。まだ私たちの知らない新たな材料を生み出すことも可能だと思っております。工業炉はこのように無限な可能性を秘めているのが最大の魅力だと私は思っております。
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  • Uさん

    T社Uさん2020年4月入社

    工学研究科 機械工学専攻卒

    担当業務:
    設計
    現在の仕事内容を教えてください。
    工業炉の図面設計・部品手配・場内検査・現地試運転などを行っています。入社して2年目なので新規炉を設計することはなく、リピート炉の対応が多いです。前回の炉の図面をもとに必要な部品の手配をし、炉の組立が完了したら、動作に問題がないか、お客様の求める仕様を満たしているかなどを確認するため、社内で試験を行います。お客様の工場に工業炉を据付した後の試運転も担当し、検収まで立ち会います。
    仕事で感じたやりがいや感動エピソードを教えてください。
    工業炉の検収が終わったときにやりがいを感じます。場内テストや試運転ではいろいろな問題が発生します。自分で解決できることもあれば、先輩や上司に相談し、解決することもあります。そういう対応を繰り返しながら新しい知識を身に着け、場内テストや試運転をやり切り、無事に検収まで終わった時に達成感を感じます。一つ一つの仕事に真摯に対応していくことで、自分が成長していけると実感しています。
    今の会社で成し遂げたい夢は何ですか?
    フォークリフトやクレーンなどの資格を取得すること、海外出張に行くことが目標です。場内試験や試運転する際に、フォークリフトやクレーンを使う機会があるため、自分でも使うことができればと考えています。自分はまだ一人で工業炉の立ち上げができないため、経験と知識を身に着け、様々な問題に対応できる技術者になり、いずれ海外出張を任せてもらえるようになりたいです。
    仕事で大変だったこと、学んだことを教えてください。
    社内で工業炉の昇温テストを行っていた時、ガスが止まった際に炉内の温度が急上昇するという問題が発生しました。一緒にテストを行っている先輩方と話し合っても解決しませんでした。その後上司が工業炉の周りを一周しながら一つ一つ動作などを確認していったところ、その上司が指摘した部分に問題があったことがわかりました。いろいろな経験や知識を積み重ねるということは財産であると感じました。
    工業炉の魅力を教えてください。
    自分は大学で機械工学について学んでいたため、それらの知識が今の仕事に活かせること、プログラミングや電気の知識など身に着けられることが魅力だと感じています。
    熱処理はいろいろな製品の製造に用いられるため、工業炉の仕事がなくなることはまずないと思います。またIoTやコロナの影響によるテレワークの増加により、電子部品などの需要が高まり、仕事も増えています。工業炉は最先端の技術に貢献できる仕事だと思います。
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05 エンジニアとしての「学び」と「成長」 step up in career 05 エンジニアとしての「学び」と「成長」 step up in career

学びと成長

ものづくりを担うエンジニア職・研究開発・生産技術など様々な専門職がありますが、工業炉業界は技術教育に力を入れ優秀なエンジニアを育ています。入社後の新人研修のみでなく現場に出てからも実務者研修や資格取得などすることで学び、成長し、キャリアを積むことができます。協会主催のセミナーを受講したり、同業他社との交流や意見交換することもできます。

06 ダイバーシティの推進 diversity in industrial furnace

性別や年齢、国籍問わず、社員1人1人がいきいきと個性を発揮して働ける業界を目指しています。社員が夢を持って働ける業界へ、私たちの挑戦は続きます。

ダイバーシティー

07 目指せ!脱炭素社会 decarbonized society 07 目指せ!脱炭素社会 decarbonized society

政府が打ち出した「2050年までに温暖化ガスの排出を実質ゼロにする」という目標の実現に向けて社会の仕組みや技術が大きく変わろうとしています。私たち工業炉業界にとっても非常に重要なテーマであり、省エネルギーや技術革新の推進によりカーボンニュートラルに取り組んでいます。

08 SDGsの取り組み efforts to SDGs

日本工業炉協会会員の「SDGsへの取り組み」をご紹介します。人・社会・地球環境との調和を図り、工業炉のものづくりを通して持続可能な社会の実現を目指す日本工業炉協会会員の環境・社会への取り組みをご紹介します。

さぁ、私たちと共に、熱技術の夢をかなえる仕事をしてみませんか!

熱技術の夢をかなえる工業炉メーカー熱技術の夢をかなえる工業炉メーカー